SFマガジン 1971年11月号

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目次

原子力が現代から未来へかけてのエネルギー問題を左右する鍵であり、よ て、石炭換算一七〇〇一京四〇〇〇兆トンとされているが、このうちわけ は、石炭八兆トン、石油四〇〇〇億トン、天然ガス八〇〇〇億トン、天然ウ しあしにかかわらすその開発普及が必然的なものであることを疑う人はもう ラン八〇〇億トン、海水中からとれるウランが八〇兆トン、ウランを燃やし いないだろう。化石燃料が現代の最大のトラブルの一つである大気、海洋、 てできるプルトニウムが一京三九一一兆一〇〇〇億トン、トリウムが六七兆 土地汚染という公害をおこす元兇であるのみならず、その埋蔵量からいって 二〇〇〇億トン、核融合炉完成したとき燃料となる海水中の重水素が一七 とうてい今世紀末までの世界のエネルギー需要を満たすことができないとい 〇〇京トンとなる。つまり、今後人類が使用しうるエネルギー源の九九・九 う事実が、原子力の否応ない開発を要求しているからである。 だが、それだけに最近では、原子力発電の安全性の問題がクローズアップ九九五。 ( ーセントまでは原子力だということになる。これからみても、人類 の将来は原子力に完全に依存しているのだが・ : : ここで問題なのは、これだ されて、二、三カ月前のこの欄でも扱ったような放射性廃棄物処理の問題と けのエネルギー源をもってしても、人類の旺盛なエネルギ 1 需要を半永久的 か、原子炉そのものの信頼性の再検討などが、しばしば話題になっている。 に支えることはできない、ということなのだ。 先々月末、アメリカのマサチューセッツ工科大学の著名な原子物理学者へ ここ一、二年の人類のエネルギー消費は石炭換算で約六八億トンで、大体 ンドリー・ケンドール博士ら四人の科学者が、「原子力発電所用冷却装置は 適当でなく、その信頼度はきわめてひくい。事故になれば放射能がもれ、人二 ~ 七パ 1 セントの割合で増加するものと考えられている。いまもし、年七 体におよぼす影響ははかりしれない」というシ = , キングな報告を発表した % で増加したと考えるとーーなんと、一七五年後の一三四七年には、この全 エネルギー源を使い尽してしまうことになるのだ ! 二 % と最低にみつもっ のも、そうした動きの一つの現われとみていいだろう。同博士らは、冷却装 てもーーこれは年間人口増加率で、生活レベルの上昇を全く考えない場合だ 置の安全性が改善されるまで、原子力発電所の新設をとりやめるよう から、たんなる計算にすぎなくなるがーーー二八七九年には地球のエネルギー ( アメリカ原子力委員 ) に警告し、大きな波紋をアメリカに投げている。 源は、地熱、河川、湖沼、太陽熱など自然のそれ以外には、完全に涸渇して 科学者グループは、原子炉の第一段冷却装置が故障して破裂したばあい しまう。またもし、ウランと。フルトニウム、トリウムだけしか使えないとし は、原子炉容器がとけだし、炉そのものはいうまでもなく、防護物までが焼 たらーーーっまり核融合が早めに実現しなければーー破減がもっとはるかに早 けて、放射能ガスや放射性物質が大量大気中にもれる、といっている。しか ーいうまでもないだろう。人類は、はたして二一世紀を乗り切 く来ることま、 も、天気のぐあいでは、放射性物質による大気汚染は数百キロメートルまで ひろがるおそれがあるという。原子炉は、今世紀末までに、アメリカだけでれるかどうかも危くなるわけである。だが、問題は、まだその先にある。そ れはこうした人類の、貪欲なまでのエネルギー需要の増加そのものが、人類 も一〇〇〇基を越すといわれているが、そんなときこんな事故が起ったら、 をほろ・ほしかねないということである。 どんなにおそろしいことになるか、想像もっかないだろう。 それは、原子力発電に絶対必要な冷却水の問題である。一九六八年のアメ だが : : : 原子力エネルギーの問題を考えるとき、もっともおそろしいの リカの火力・原子力発電の総量は二億四〇〇〇万キロワットだったが、 は、じつはそのことではない。原子力の安全性は、事故がおきず、放射性物 に使った冷却水は、アメリカ全土の工場用冷却水のじつに四分の三、一六四 この問題の困難さ 質の廃棄が完全であれば、全うされるとはかぎらない 四億トンに達した。世紀一一〇〇〇年頃には、おそらく原子力だけで六億キロ は、ここにあるのだ。 ワットになるたろうが、そのため必要な羚却水は数兆トンに及ふだろう。と 最新のデータにもとづくと、世界のエネルギ 1 物質は、大・つかみに考え 連載Ⅲサイエンス・ジャーナル 、、新しいエネルギー構想を その LL 的状況 加藤喬 4

s F マガッ : : ン↓ 1 月一・イでレを号 ) 270 昭和 46 年 11 百石印翩発行発行所東京都 千代田区神多町 2 の震郵 1 0 1 早川書房 TEL 東京イ 4 重 55t 心 8 発行人早川清 〈一四〇枚〉 荒巻義雄 無限 ~ の崩壊 時の英雄ミュータンツハンターは、人類の攻撃本能を保持するための犠牲者だったー 空想不死術入門 当プ亠すプムツェンサイクロ・ヘディア、ファンタスティカ 表紙斎藤和明 目次・扉中島靖佩 イラスト金森達 中島埼佩岩淵慶造 斎藤和明霜月象ー 畑農照雄新井苑子 伊藤典夫 6 宇宙製造者たち ( 6 ) ジャック・ウィリアムスン来日 : 眉村卓選チャチャ・ヤングショートショート : ・ c-n でてノ、たあ 《日本〉石川喬司 ^ 海外》福島正実 トータル・スコープ 大伴昌司 / 井口健ニ サイエンス・ジャーナル・新しいエネルギー構想をーーその的状況ーー 加藤喬 4 人気力ウンター てれぽーと : 世界 I-L 情報 : 世界みすてり・とびつく・ : ・ すべーす・・たいむ・あんてな : 第十回日本 LL 大会レポート : LL 人形アニメ個展へのこ案内・ (D I.L コミックスの世界一 ( 第十一回 - フラックマーク 連載科学読物 連載コラム 巻末特選ノグエルミュータントテーマのカ作長篇ー 第七章時間の旅にご注意を 4 ・ 0 》 渡辺 岡田英明 183

19 7 1 年 1 1 月号目次 新鋭によるホラー u- の新機軸ー 第四世代 憎まれしもの ジュークポックス 聖者をたずねて インディアンごっこ 特別企画ー長期連我 大河漫画〈島人大系気四章オー ~ 。一とわたし一文一 ( 一 半村良間 わかふるさとは黄泉の国〈一 8 枚〉 よみ 人跡稀な木曽の秘境にある自殺部落ーーー遺骨を抱いて訪ずれた彼は黄泉の国を見たー 新連載劇画ノヴェル物三挙真掲載 新・幻魔大戦 ~ を」よ登場 よみ アイサック・アシモフ フレデリック・ホー ) ル ) ( ( ヘン刀イ・カットナー 平井和正 石森章太郎 アンソニイ・バウチャー キャサリン・マクリーン 手塚 ~ 治虫 1 1 3 129 174